解体の現場を視察していきました。
解体現場を見るのが大好きで
その家で過ごした家族の歴史ストーリーを想像しています。
解体する家は劣化具合を知るのに大変参考になります。
家の造られた時代や使われた建材の使われ方
調査することで劣化状態が分かり
使い方が適材だった材料なのかの賛否が判断でき参考にしています。
この建物は、昭和30年前半の建物で
当時、高級住宅として造られた建物
アルミサッシュは発売されたばかりでまだ高かった時代
照明器具は、主に白熱灯が主流、蛍光灯はまだ少し先で普及しています。
天井は断熱材はもちろん入っていないです。
天井の劣化具合と屋根の具合もよくわかります。
間取り?
木の組み方?
エアコンのない時代にどのような工夫をされているか?
その家の風の流れやカビ具合が状態がどうだったか?
木の組み方で家がどのように動いたかが分かります。
その動き方で家のどこが劣化しているか?を知る事で
木の組み方の良否が分かります・
それが、私にとってご馳走です。
年月を過ごした家の歴史の紐を解くことは、
経年劣化に強い家を造るにあたり絶対に必要な情報です。
新しい材用も良いですが、
その材料が本当に良い材料と判断されるまで
相当な年月がかかります。
昔の同じような材料と比較し
どのように変化していくかを推測して材料をえらぶ必要があります。
そのために、視察研究は大変重要と思っています。
私の取り組んでいる耐震診断も解体視察は
未来に繋げる架け橋と思っています。
お金持ちはこんなのが飾りたくなるんでしょうね(笑)