雨漏り調査
雨が降ると雨漏りと思われがちですが
私は、雨漏水と設備漏水と結露漏水
その三点から分析していきます。
まず、設備漏水から考えると配管ルートがあるか?から見ていきます。
マンションの天井であれば給湯管(銅管)良くありますが
住宅の場合は、配管は少ないです。
(エアコンのドレンからの漏水はたまにあります)
残された部分は、雨漏りと結露
雨漏りと結露は密接な関係があり
春雨
梅雨
台風
豪雨
秋雨
この時期の雨は、雨漏りと結露両方検討していく必要があります。
出窓からの漏水
今回は出窓からの漏水という事で調査いたしました。
その場所は、以前からのシミがあり
そのシミが気になり触ったら気が腐っていたという状態でした。
外部調査
以前ドローンでコーキングの切れ等を調査し
劣化はありましたが直接問題はありませんでした。
実際に雨が降ったため
内部からサーモカメラをあてて温度変化を確認
ファイバースコープで漏水箇所を調査しました。
漏水の箇所を追跡していきました。
サーモカメラを内部から漏水箇所に当ててみました。
壁全体が湿った状態です。
外部からのサーモカメラをあてて調査をしました。
雨にあたる外壁面17.5℃
西側、庇がない建物で雨が直接当たる状況
広島の雨の流れは、東北東に流れる雨
西側の壁に雨が直接当たりやすい状態になります。
最後に温度湿度調査をしました。
サイディング裏温度19.4度
驚きの 湿度94.5% 内部温度22.8℃ 湿球温度22.2℃
露店温度21.8℃
この温度を下回れば結露が発生します。
サイディング19.4℃なので
サイディング裏の表面結露の漏水と判断します。
これは一番厄介な漏水です。
対処としてまず、壁内に温風を流して乾燥させるようにしました。
効果を見て次の手を打とうと考えています。
モルタル工法にもよくある内部結露漏水
原因不明の漏水でよくあるのが「南・西側壁結露」
台風時では台風の風が当たる壁面に多く発生します。
条件的に通気工法でないベルアート、ジョリパット系仕上げの場合が多く
リシンやスタッコ系と違い、表面のエンボス(凸凹)が少なく
ツルっとしているためガラスの表面に仕上がります。
氷の入ったガラスのコップの水滴を想像すると何となくイメージできると思います。
氷水が入っている方が、雨が当たる温度が低い外壁面
水滴がついている面が、内壁面になります。
その内側面で出来た水滴が窓枠上からの漏水原因になることが多くあります。
たくさんの漏水調査をしてきました。
建築と環境工学物理をうまく組み合わせて検討
経年劣化に強い家づくりにとって重要な知識です。
漏水の場所を確認する
木造住宅を300棟以上住宅の下請けで現場管理をしてきて
その中で雨漏りを発見改善してきました。
その経験は、今の家づくりに活かしています。
雨漏りの原因は、大きく5タイプが分かれます。
◆屋根漏水型
◆壁漏水型
◆バルコニードレン漏水
◆設備漏水
◆結露漏水
屋根漏水型
天井から雨漏りがした場合
まず、考えられるのが屋根
屋根の種類にもよりますが
古い屋根の場合
瓦の割れ、カラーベストの割れ、瓦棒の場合は錆穴などの原因
比較的新しい場合
陸屋根の樋と板金の納まり
片流れの場合屋根が高くなった方の板金の納まり
これらは、一般的ですが
カラーベルトやガルバなどは釘の結露
空気層がなかったり熱を干渉する材料がない場合
コンパネの結露が原因で漏水になった実例があります。
瓦屋根の場合で寄棟で谷があったり入母屋の家はそのつなぎの部分
そして、銅板が屋根の釉薬と反応して錆穴が出来て漏れるのことも多くあります。
壁漏水型
壁や鴨居上からの漏水の原因は壁廻りや庇廻りなどが挙げられますが
サイディングの場合コーキング劣化により漏水が考えられますが
モルタル壁の場合は、結露からの漏水原因がよくあります。
昔ながらのモルタル壁の作り方は、柱にラス板、フェルトを張り
ラスを打付けモルタル塗りという工法が支流でした。
今でもしてるところが多いですが・・・
その方法に欠点がありラス板とラス板の間のフェルトがグラスの水滴の様になり
内部結露が発生し漏水につながる家がたくさんあります。
下請け時代に実際に調査実験をしたのですが、その水量は相当な量が発生しました。
このタイプの漏水は春、秋、台風時、季節的に起こります。
特にベルアートなどの小手仕上げの物件で多くみられ
原因的に仕上げ材にエンボス(凹凸)が少ない壁は熱伝導しやすいのが原因と考えいます。
そして、通気口などからの侵入
基本広島市内の風の流れは、北北東から南南西から吹く風が基本
台風を除いて、雨は南南西から北北東、雪は北北東から南南西降ります。
場所場所によって微妙に差は出ますが、北風と南風に乗って雪雨が降る感じですが
風向きに面した場所に通気口の穴や矢切などがあり場合そこから漏れることもあります。
片流れの家で太陽光が乗っている場合、冬場の漏水原因は北からの雨が原因と考えます。
バルコニードレン漏水
漏水原因で多いのがこのバルコニードレンからの漏水です。
BOXタイプの家やルーフバルコニーなどや屋根がない場合
FRP防水、プロムナムルーフ、シート防水、ガルバニュウム縦ハゼが主流です。
その防水材料よりも、ドレンの取り付け方や構造に影響が出ることが多くあります。
特にドレン廻りの防水最終処理は、コーキングで終わらせることが多く
コーキング劣化で漏水が発生したり、FRP防水の場合紫外線とシートや金属防水の場合温度伸縮により
亀裂が生じ漏水することがあります。
ドレン排水溝の口が小さいと集中豪雨の場合、排水能力が下がります。
イメージとしては、蓋を開けたペットボトルを逆さまにしても、一気に中身が出ないですよね?
ペットボトルを回して渦巻きを作ると一気に排水されるのと同じ原理が生じ
排水溝に水がたまり板金処理方法によっては、オーバーフロー漏水につながります。
赤道渦巻右回り左回りの話
設備漏水
設備漏水でよくあるのが、ガス給湯器の白い配管(被覆銅管)の穴から起こることが多く
古いマンションの場合、床配管でしているため中古物件を考えている若しくはリフォームする場合
注意が必要です。
結露漏水
漏水原因で、一番多くあるのが、結露漏水です。
雨漏りと勘違いしやすいのですが、湿度と温度のバランスが重なると大量の水分を持ちます。
湿度が高い家や壁や天井に通気層がうまく取れていない、空気が動かない状態の場合多く現れます。
特に春終わり、秋口、台風時期は、結露が起こる温度差が少ない為発生します。
トップライトや天井が高い場所は湿気だまりになる為多く現れます。
和室の庇のない鴨居上
ユニットバス近くの北側部屋など
床断熱の弱いトイレの便器廻りの水滴など
(子供や旦那がおしっこを散らすと思っている原因)
思いがけない所で結露は発生しています。
近年、ガルバニュームが流行り施工されています
このガルバニュームも結露が起こりやすい素材、使い方を誤ると思わぬ漏水につながります。
よく材料を知り知識ある施工をすることが大切
知識を持った業者に依頼することは、失敗しない家づくりのポイントです。
雨漏り、結露対策を聞いてみて納得する内容の
ハウスメーカー工務店に依頼しましょう!
光町マンションカビ調査に行きました。
マンションの一室を調べる中でまず重要なことは
その部屋の方位を調べることからはじめ風向きチェック
外気温と室温と湿度、サーモカメラを使い結露部分の温度を調べ原因を調べます。
そして、室温に対して対象部屋が何℃結露するかを算出しました。
クロス張替えをするのは簡単ですがクロスを交換するだけでは解決しません
対象部屋で寝起きする人の健康状態を確認
鼻炎系のアレルギーが有ると聞きカビが原因要因の一つと判断できる
部屋に入った時なんとなくけだるく感じたので二酸化炭素濃度を測る
二酸化炭素濃度が異常に高い3000ppmことに驚きました
原因はリビングのファンヒーター
空気の移動で2酸化炭素のたまり場になっているようなので
窓を最低2分開ける様にお願いし
実際開けると室温は1度程度の低下で600ppmまで下がりました。
さすが気密の高いRCと思いました。
カビは元から死滅させてクロスをはらないとすぐに発生します。
提案的にインナーサッシュ(二重窓)
換気及びサキュレーターなどで空気溜まりを作らないことが大切
予算の都合もあると思いますのでまずは最小限で出来る改善方法を提案しています。
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